2016年5月30日月曜日

大使館からのお知らせ(広域情報:イスラム過激派組織によるラマダン期間中のテロを呼びかける声明の発出に伴う注意喚起)

平成28年5月30日
在パキスタン日本国大使館
在留邦人の皆様へ

~大使館からのお知らせ~
(広域情報:イスラム過激派組織によるラマダン期間中のテロを呼びかける声明の発出に伴う注意喚起)

 今般、外務省より、イスラム過激派によるラマダン期間中のテロを呼びかける声明の発出に伴う注意喚起として、以下の「海外安全情報(広域情報)」が発出されましたのでお知らせいたします。

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2016.05.30

~海外安全情報(広域情報)~
(イスラム過激派組織によるラマダン期間中のテロを呼びかける声明の発出に伴う注意喚起)

1 521日,イスラム過激派組織ISILは,ラマダン期間中のテロを広く呼びかける声明をインターネット上に公開しました。同声明では,特に欧米諸国におけるテロの実行を呼びかけており,民間人を対象としたいわゆる一匹狼(ローンウルフ)型のテロの発生も懸念されます。本年については,67日頃から75日頃までが,ラマダン月(イスラム教徒が同月に当たる約1か月の間,日の出から日没まで断食する)に当たります。また,ラマダン終了後には,イードと呼ばれるラマダン明けの祭りが行われます。

2 ISILは,昨2015年のラマダン月(618日頃~717日頃)においても,同様の声明を発出しています。同声明との関係は明らかではありませんが,昨年のラマダン期間中には,チュニジア沿岸部スースのリゾートホテル及び隣接するビーチが武装集団に襲撃され,外国人観光客38人が殺害されるテロ事件(626日)のほか,以下のテロ事件が発生しています。犯行主体は,ISIL関連組織に限られませんので,様々なイスラム過激派によるテロに警戒が必要です。
・フランス:東部リヨンにおけるテロ事件(626日)
・クウェート:シーア派モスクにおける自爆テロ事件(626日)
・エジプト:カイロ郊外における検事総長殺害テロ事件(629日)
・マリ:北部における国連車列襲撃テロ事件(72日)
・ナイジェリア:北部及び中部での連続爆弾テロ事件(75日~7日)
・エジプト:カイロ市内のイタリア総領事館前での爆弾テロ事件(711日)

 なお,上記事件のうち,複数の国で大規模なテロが発生した626日は金曜日に当たります。イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日であり,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもあります。なお,本年のラマダン月については,610日,17日,24日,71日が金曜日に当たります。

3 ついては,特にラマダン(特に金曜日)及びイード期間中やその前後に海外に渡航・滞在される方は,従来以上に安全に注意する必要があることを認識し,外務省が発出する海外安全情報及び報道等により,最新の治安情勢等,渡航・滞在先について最新の関連情報の入手に努めるとともに,改めて危機管理意識を持つよう努めてください。テロ,誘拐等の不測の事態に巻き込まれることのないよう,特にテロの標的となりやすい場所(モスク等宗教関連施設,政府・軍・警察関係施設,欧米関連施設,公共交通機関,観光施設,デパートや市場等不特定多数が集まる場所等)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に十分注意を払ってください。

4 なお,本年のラマダン期間中(66日頃から75日頃)には,仏において,サッカーの欧州選手権(610日~,同日はラマダン月最初の金曜日),自転車のツール・ド・フランス(74日~)が予定されています。そのような世界的に注目を集めるイベントについても,テロの標的となる可能性があります。
仏でのイベントに関する注意喚起については,以下も参照してください。
・「フランス:サッカー欧州選手権等イベント開催に伴うテロの脅威に関する注意喚起」

5 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
さらに,渡航・滞在先の国・地域において緊急事態が発生した場合,メールアドレス等を登録されている場合には,外務省から随時一斉メール等により最新の情勢と注意事項をお伝えしています。
3か月以上滞在する方は,必ず在留届を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,「たびレジ」に登録してください。

(参考広域情報・スポット情報)
・「イスラム過激派組織によるラマダンに際した声明の発出に伴う注意喚起(2015625日)

・「フランス:サッカー欧州選手権・ユーロ2016に伴う注意喚起(2016419日)」

・「チュニジア:沿岸部スースにおけるリゾートホテル襲撃事件の発生に伴う注意喚起」(2015626日)」

・「フランス:東部におけるテロ事件の発生に伴う注意喚起(2015626日)」

・「クウェート:シーア派モスクにおける自爆テロ事件の発生に伴う注意喚起(2015627日)」

・「エジプト:カイロ市郊外における検事総長殺害テロ事件等の発生に伴う注意喚起(201571日)」

・「マリ:政府関連施設等への襲撃事件の発生に伴う注意喚起(201577日)」


・「エジプト:カイロのイタリア領事館付近における爆発事件の発生に伴う注意喚起(2015713日)」

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)29022903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省 海外安全ホームページ:

2016年5月19日木曜日

大使館からのお知らせ(当国安全対策基礎データの改訂)

在留邦人の皆様へ
平成28年5月19日
在パキスタン日本国大使館

~ 大使館からのお知らせ ~
(当国安全対策基礎データの改訂)

 この度、外務省より、5月18日付で当国に関する「安全対策基礎データ」の改訂が行われましたので、お知らせいたします。本件情報には、当国での防犯対策をはじめ、滞在時の各種留意事項(出入国手続き、交通事情、衛生情報等)が掲載されておりますので、皆様が当国で安全に滞在するための参考情報として是非ご活用下さい。

○ 「安全対策基礎データ」掲載ウェブサイト

今回お知らせした情報以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ウェブサイト:
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):

2016年5月4日水曜日

大使館からのお知らせ(テロ脅威情報等に関する注意喚起)

在留邦人の皆様へ
平成28年5月4日
在パキスタン日本国大使館

~大使館からのお知らせ~
(テロ脅威情報等に関する注意喚起)

1 イスラマバード及びラワルピンディーやマリー等の郊外地域に所在し、外国人も利用するホテルや商業施設において、テロ活動の脅威があるとの情報に接しました。これには、イスラマバードのマリオットホテルやセレナホテルも含まれています。

2 これまでの累次のお知らせでも注意喚起している通り、ホテルやショッピングセンター、マーケット等のオープンスペースで人が多く集まる場所は、十分な警備力が確保されにくく、テロリストや犯罪者が一般人に紛れて接近・進入することも比較的容易となることから、警備上脆弱な場所になることを十分ご留意願います。

3 以上を踏まえ、在留邦人の皆様におかれましては、ご自身及びご家族の安全に十分配慮した行動を心掛けていただきますようお願いします。また、イスラマバード以外の地域を含め、上記でもお知らせしているとおり、特に、不特定多数が集まる場所は、事件に巻き込まれるリスクが高まることから、当分の間は、そのような場所への不要不急の立入りについては出来るだけ控えていただき、やむを得ず立ち入る必要がある場合には、以下の内容を参考に、滞在時間を極力最小限とし、不審な点を感じた場合には直ちにその場から離れるようお願いします。
(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2)攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設、宗教行事開催場所、政府機関、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、報道機関には出来るだけ近づかないようにし、その他の場所(米国系等のホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、国連関係機関、レストランやマーケット等)での用事についても、短時間で効率的に行なうように心掛け、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れるようにする。
(3)宗教行事や集会が行われている場所には、決して近づかない。
(4)移動途中等に集会等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。

4 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。
○当館ウェブサイト:
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):