2015年9月21日月曜日

大使館からのお知らせ (イード休日に関する注意喚起)

在留邦人の皆様へ
平成27年9月21日
在パキスタン日本国大使館

~大使館からのお知らせ~
(イード休日に関する注意喚起)

 パキスタン政府の発表によれば、イード(Eid-ul-Azha)に係る休日が、9月24日(木)から27日(日)までの4日間と決定されました(当大使館も同期間は休館となります)。
  イード休暇の前後には、買い出しや帰省、Uターンのため、マーケット、銀行、空港付近は大変な混雑になることが予想されます。これら多くの人々が集まる場所は、スリやひったくりなどの一般犯罪被害にあうおそれがあるほか、車両の盗難・車上荒らしなど、駐車中の車に対しても十分な注意が必要です。
また、帰省等により留守にする家が多くなるため、この留守宅をターゲットにした「空き巣狙い」が毎年多発しております。
イード期間中には、毎年多くの家畜が都市部に持ち込まれ屠殺が行われるため、それら家畜に寄生するマダニを媒介、感染した動物の血液や組織との接触から、クリミア・コンゴ出血熱等への感染リスクが高まる時期となることから、十分な注意が必要となります。
   つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意点を参考にしていただき、ご自身及びご家族の安全及び健康に十分配慮した行動を心掛けていただけますようお願いいたします。

1.屋外での犯罪対策
(1)夜間や早朝の外出は極力避ける。外出する場合は近い距離であっても車を利用し、短時間で効率的に、用事をすませることに心掛ける。
(2)人の多く集まる場所では、貴重品はバックや上着、ズボンのポケットなど、盗まれやすいところには保管しないよう心掛けるとともに、携行品はいつも手から離さず、やむを得ず手を離しても体に密着するように置く。
(3)車を駐車する場合は、警備員のいる駐車場を極力利用するとともに、車の乗降時は周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場から離れる。車に乗り込んでいる間は必ずドアロックをして、すべての窓を閉める。

2.住居の犯罪対策
(1)留守時はもちろんのこと、在宅時であっても必ず施錠する。
(2)来訪者がきた場合、門・ドアを開ける前に必ず相手の人定事項を確認する。警備員がいる場合には、独自の判断で門扉を開けないよう指導する。
(3)使用人を雇用している場合、いかなる理由があっても第三者を勝手に住居内に立ち入らせないよう指導する。
(4)不幸にして強盗に遭った場合には、被害を大きくしないためにも決して抵抗しない。                  

3.感染症対策
(1)家畜屠殺には出来るだけ立ち会わない。
(2)屠殺への立ち会い又は見学する場合には、しっかり虫よけ対策をとり、家畜には決して触れないようにし、ダニ等の寄生虫はつぶしたりしない。家畜の血液や体液が付着しないように充分な距離をとり、屠殺の終わった後も、屠殺が行われた場所には近づかない。
(3)屠殺された新鮮な家畜の肉には感染性が残留している可能性があるため、直接触れないようにする。やむなくこれを調理する場合には、ゴム手袋をするなど生肉に直接触れないように心がけ、調理ではよく火を通す。(ウイルスは屠殺後数時間で不活化し感染性を失いますので、衛生的な精肉店の店頭の肉は安全と考えられます。)
(4)生乳は飲まない。
(5)万が一、突然の高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、腹痛、嘔吐のような症状があり、感染が疑われるような場合には、早めに医療機関に相談する。

(了)