2014年11月3日月曜日

大使館からのお知らせ(ラホール市郊外ワガー国境で発生した自爆テロ事件に関する注意喚起)

平成26年11月2日
在パキスタン日本国大使館
在留邦人の皆様へ


大使館からのお知らせ
ラホール市郊外ワガー国境で発生した自爆テロ事件に関する注意喚起

1.11月2日午後6時30分頃、ラホール市郊外のワガー国境駐車場において爆発事件が発生しました。現地警察より確認した情報によりますと、これまでのところ(2日午後10時30分時点)、この爆発による外国人被害はないとのことですが、パキスタンレンジャー隊員、警察官及び一般人等を含めた55名が死亡、100名以上が負傷する被害が発生しています。本事件は、同国境で毎日行われている国旗降下式終了後に発生した事件となっており、同行事を観覧した訪問者が帰宅するため駐車場に戻っていたところで爆発がおきたことから、多くの死傷者が発生する事態となりました。

2.今回の事件については、当地の複数のテロ組織より犯行声明が出されており、現地警察当局からの確認情報によると、今回の事件は自爆テロによる犯行として、現在捜査が行われているとのことです。

3.つきましては、今後ラホール市内及びその周辺地域において、今回と同様の爆発事件が発生する可能性も排除できないことから、邦人の皆様におかれましては、不特定多数が参集する場所への接近については極力避けるよう心掛けて下さい。また、現在ムハッラム月でもあり、11月3日及び4日にかけてはシーア派宗教行事であるアシュラを迎えることから、今後も今回と同様又は他のテロ事件等が発生する可能性も考えられますので、ラホール以外の地域についても、以下の内容を参考にしていただき、慎重な行動を心掛けていただけますよう併せてお願いいたします。

(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。

(2)攻撃の標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、多数の欧米系の外国人が出入りする店舗等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(3)不特定多数の人が集まる場所への接近は避ける。特に、レストラン、マーケット及びバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。

(4)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

4.なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ウェブサイト:
http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン)
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=011#header