2013年12月26日木曜日

大使館からのお知らせ(ムシャラフ前大統領の裁判に関する注意喚起)

在留邦人の皆様へ
平成25年12月26日
在パキスタン日本国大使館

~大使館からのお知らせ~
(件名)
ムシャラフ前大統領の裁判に関する注意喚起
(内容)
1.報道によれば、24日、イスラマバード近郊Chak Shahzadに所在する国立衛生研究所(National Institute of Health。別添図参照)付近の道路沿いにおいて、約5kgの爆弾1個、拳銃2丁等が入った袋が発見されました。爆弾は起爆せず、警察により既に押収されております。

2.24日は、ムシャラフ前大統領に対する国家反逆罪の裁判に関し、前大統領本人が裁判所に出廷する予定でしたが、前大統領が特別裁判所に向かうルート上付近で爆弾が発見されたため、同人に対する攻撃を企図したものとの見方が報じられております。同様の事件として、本年4月23日、前大統領邸宅(別添図参照)付近において、自動車爆弾が発見されております(未遂)。また24日は、前大統領が治安上の懸念により出廷しなかったため、本人の出廷は、来年1月1日に延期されたとも報じられております。

3.本人出廷の裁判の日程が、再度、延期される可能性や、今後も審理は継続すると思われるため、1月1日以降も出廷する可能性も否定できません。また、24日に予定されていた特別裁判所の所在地が明らかにされなかったため、1月1日も同様に特別裁判所の所在地が公表されない可能性があります。なお、事件後の報道により、国立図書館(別添図参照)を特別裁判所に設定し、同所に前大統領が出廷する予定であったことが明らかになりましたが、次回は別の場所に設定する可能性もあります。

4.今後、ムシャラフ前大統領の裁判の開廷日に同様の爆弾事件が起きる可能性は排除できません。つきましては、邦人の皆様におかれましては、前大統領の裁判日程や裁判所の所在地等に関し、当地の報道等で最新の情報を入手するよう努めて頂くとともに、1月1日はもとより、今後、裁判が開廷される日にあっては、Chak Shahzad付近に近づかない、裁判所の所在地が明らかになりましたら、併せて同所にも近づかないなど、安全対策に十分注意を払って行動してください。

5.なお、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらも併せてご確認下さい。
○当館ウェブサイト:
http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=011#header