2012年7月4日水曜日

大使館からのお知らせ(北大西洋条約機構(NATO)軍補給路再開に伴う注意喚起)


在留邦人の皆様へ
平成24年7月4日
在パキスタン日本国大使館

~大使館からのお知らせ~

(件名)
北大西洋条約機構(NATO)軍補給路再開に伴う注意喚起

(内容)
1.     7月3日、北大西洋条約機構(NATO)軍への補給路の再開につき、米国及びパキスタンの両政府が合意した旨報じられています。
(※同補給路については、昨年11月26日より閉鎖されていました)

2.     また、報道によれば、この合意を受け、パキスタン・タリバン運動(TTP)は、「我々はパキスタン全土においてNATO軍への補給物資を運搬するトラックを攻撃する」旨警告しています。

3.     これまでも、パキスタン国内各地において、NATO軍に補給する物資を運ぶ輸送トラックやタンクローリーの車列に対し、過激派武装勢力が銃撃した後、輸送車両に放火する事件等が相次いで発生しており、多くの犠牲者が出ています。従来はペシャワル近郊を中心としたハイバル・パフトゥンハー州内での攻撃が一般的でしたが、近年ではパンジャブ州域でも多数発生しています。

4.     つきましては、こうした情勢を踏まえ、国内各地においてNATO軍向け補給車両に対する過激派武装勢力による犯行の可能性は否定できませんので、在留邦人の皆様におかれましては、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。
(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。
(5)GTロードなど幹線道路であっても夜間の長距離移動は極力避け、移動にあたってはできるだけ明るい時間帯を選ぶよう注意する。その際も、トラック、デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。
                                                                                                              以上