2012年4月4日水曜日

カラコルム・ハイウェイの通行に関する注意喚起

1 3日付「大使館からのお知らせ」でお伝えしましたように、ギルギット・バルチスタン地域(旧北方地域)ギルギット市において、宗教関係者と警察当局との間で衝突が発生したことを受け、現地治安当局は同市に外出禁止令を発出しています。また、報道によれば、ギルギット市南方約100Kmのチラス市においては、武装集団がカラコルム・ハイウェイを封鎖し、複数のバスに乗車していたシーア派イスラム教徒9名をバスから降車させて殺害したほか、複数のバスに放火した旨報じられています。

2 なお、同地域周辺においては、2月28日、パンジャブ州ラワルピンディ発ギルギット市行のバスが、ハイバル・パフトゥンハー州(KP州)コヒスタン郡に差し掛かったところ、カラコルム・ハイウェイ上で何者かに襲撃され、乗客18名が死亡する事件が発生しています。被害者は全員シーア派イスラム教徒であり地元のイスラム教スンニ派武装グループが犯行声明を発出したとの報道もあります。

3 つきましては、ギルギット・バルチスタン地域へ渡航を予定されている方、及び、既に滞在中の方は、先の「大使館からのお知らせ」でお伝えした内容に十分注意していただくのはもとより、カラコルム・ハイウェイを利用しての陸路移動は、事態が収束するまでの間、できる限り利用を控えてください。