2011年1月27日木曜日

強盗(ガンポイント)事件及び外国人による銃撃事件等の発生に伴う注意喚起

1.報道によれば、27日午後、ラホール市内において、オートバイに乗車した銃器武装の男2人が、米総領事館員の乗車した車輌に対する強盗(ガン ポイント)事件が発生しました。現時点では詳細は不明ですが、乗車していた同館員が車中から応射を行い、犯人を射殺の上、現場から離脱する際、通行人を車 で轢いて死亡させた模様です。

2.当地においては、自動車に対する銃器を使用した強盗事件が多発しており、強盗の目的物も自動車そのもの、金品、車輌積載物等様々であり、また、犯行形態も銃器を所持の上、オートバイや自動車を利用したり、信号待ちや家屋からの入出時を狙う等々、その手法は様々です。

3.また、本件事件では、同館員が使用した銃器は不法所持の可能性が高いこと等に加え、死亡した通行人は何ら落ち度のない一般市民である可能性が高いことから、パキスタン全土において反米行動が発生する可能性が懸念されています。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、テロ事件はじめ不測の事態に巻きこまれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1) テロの標的となりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所 等)、国連関係機関、政府機関)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)交通量の多い道路を利用する場合は周囲の状況に注意し、仮に不審な車両や人物を確認したら、速やかにその場から離れるか、安全な場所に停車する。

(3)やむを得ず夜間に自動車で移動する場合には、可能な限り単身での移動は控え、街灯があり、見通しの良い道を選んで移動する等十分注意する。

(4) 仮に不幸にも強盗に遭遇したら、「命よりも大切なものはない」、「犯人は銃器を所持している」との認識のもとで犯人を刺激しないよう留意し、急激な動作 (胸ポケットに手を入れる、逃げる、大声を出す等)をしないようにしましょう。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので、特にご留 意ください。所持金は分散し、「捨て金」を準備しておくことも一案です。

万が一、強盗に遭遇してしまった場合に落ち着いた行動がとれるよう、日頃からイメージトレーニングをしておくことが大切です。

2011年1月25日火曜日

シーア派宗教行事(Chehlum)に関する注意喚起

1.本日25日、ラワルピンディ市内各所、ラホー ル及びムルタン全域において、シーア派の宗教行事Chehlum(殉教者フセインの命日後40日)が執り行われ、数万人規模が右宗教行事に参加することが 予想されています。過去には、このような宗教行事を巡り、シーア派とスンニ派間で死傷者を伴う衝突も発生しており、昨年2月5日には、カラチ市内において 右宗教行事に参加する為移動していたミニバスに対する爆弾テロ事件が発生、さらには当該爆弾テロ事件の被害者が搬送された病院駐車場において爆弾テロが発 生し、34人が死亡、170人が負傷する事件が発生しています。

ついては、このような宗教行事が開催されている場所及び不特定多数の人が集まる場所には極力近づかないよう注意してください。

2.御参考までに、当地警察関係者によれば、ラワルピンディーで行事が既に開催されている地域については以下のとおりとなっています。
(ラワルピンディー)
 ・Committee Chowk, Bunni Chowk, Fuwara ChowkからImam Bargah

・Maqbool Hussain ShahからBilti Imam Bargah



※26日午前2~3時頃まで行われる予定

※このほか、国内各地の主要な道路、シーア派モスク等で同様の行進が行われる予定

3. これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、 改めてテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・ 危機回避に十分注意してください。


(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設)にはできる限り近づかないでください。

(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。

2011年1月20日木曜日

自動車盗難の新たな手口に関する注意喚起

1.イスラマバード警察によれば、以下の2件の手口による自動車盗難及び強盗事件が散見されているとのことです。

(1)自動車の後部ガラスに紙片を貼り付け、運転者が紙片を取り除こうと降車した隙に、自動車を窃取するもの。

(2)夜間、フロントガラスに生卵を投げつけて視界不良に陥らせ、運転者が降車した隙に自動車を窃取、若しくは、運転者及び同乗者に対して強盗を行うもの。

2.万が一、右状況になった際は、

(1) に関しては、紙片に気付いたとしても、運転に大きな支障を及ぼさない限り降車せず、安全な場所まで走行するようにしてください。また、第三者が紙片につき 指摘した場合は、右人物も自動車窃盗犯の仲間である可能性が高く、仲間が自動車を窃取する機会を伺っていると考えられるため、特に注意が必要です。

(2)に関しては、ワイパー及びウォッシャー液を利用すると、生卵が白濁化し、視界が完全に奪われるため、ワイパー等を作動させることなく、走行に大きな支障が無い限り、安全な場所まで走行するようにしてください。

  いずれにしても、慌てて車外に飛び出さず、冷静に周囲の状況を確認した上で行動するようにしてください。

3. 日本においても、高級車にわざと追突して運転者が降車した隙に、他の仲間が自動車を窃取し、追突した者も逃走する手法の自動車盗難が多発しています。自動 車から離れる時は、事故等の突発事案の場合でも必ずエンジンを停止させ、窓も完全に閉めていることを確認してから、自動車の鍵を抜き取り降車するようにし てください。また、自動車から離れる際は必ず施錠するほか、財布や貴重品を外部から見えるところに保管せず、必ず自分で携行するようにしてください。

4. ついては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に 心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページ www.anzen.mofa.go.jp
)、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

  また、領事の一般手続き案内については、当館HP(www.pk.emb-japan.go.jp)日本語版より「パキスタンで生活をするのに欠かせない様々な事務手続き等のご案内」をご覧ください。

2011年1月18日火曜日

ラホール市内聖者廟「ダーター・ダルバール」における宗教行事開催に伴う注意喚起について

1.(1)報道等によれば、 今月23日から3日間、ラホール市内に所在するパキスタン国内でも有数の聖者廟である「ダーター・ダルバール」において、聖者の命日祭(ウルス)が開催さ れる予定となっています。現地警察によれば、命日祭開催日には、数千人から数万人が右聖者廟を訪れる見込みとなっており、また、同施設周辺においては、警 察による検問等が設置されるため、右聖者廟及び周辺道路等はかなり混雑することが予想されます。
(2)右聖者廟は、昨年7月1日午後10時50分頃、特別礼拝中の参拝者を狙った連続自爆テロにより、40名以上が死亡、175名以上が負傷するテロ事件が発生していることからも、期間中は、右聖者廟及び同周辺地域には近づかないように十分注意して下さい。

2. これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、 改めてテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・ 危機回避に十分注意してください。


(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設)にはできる限り近づかないでください。

(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。

2011年1月14日金曜日

外交官被害にかかる強盗事件

1.報道によれば、1月13日午前5時30分頃、イスラマバード市内G-6/4地区に所在する外交官(欧州の国。男性、独り暮らし)宅に拳銃を所持した強盗が侵入し、就寝中であった右外交官に拳銃を突きつけた上、現金20万ルピー(20万円相当)、携帯電話2台及びノートパソコン1台を強奪し、現場から逃走する事件が発生しました。

右外交官宅には、警備員の配置、防犯アラームの設置等、何も防犯措置が取られていなかったとのことです。

2.邦人の皆様におかれましては、拳銃使用強盗事件が多発している現状及び外国人被害刑事事件が散見されていることに鑑み、以下の点に注意して、再度防犯体制の強化及び見直しをするようお勧め致します。

犯罪のターゲットにされないために

・ 目立たない工夫。

必要以上に自己の地位や経済力を誇示するような言動を慎み、また出掛ける際に装飾品を着ける場合は、自宅から身に着けず、道中の車内で着けるようにしましょう。

・ 周囲の人間の態度の変化に敏感になる。
  使用人が犯人を手引きして、強盗が敢行された事例もあります。
・ 見せる警戒~狙われたら最後

  一旦、犯人にターゲットにされてしまうと、これを防ぐのは非常に困難です。自宅の囲繞壁に有刺鉄線を張り巡らす、警備員を雇用する、番犬を飼うなど、住人が防犯対策に力を入れている、と外部に示し、ターゲットになることを避ける工夫が必要です。

強盗に遭遇したら

不幸にして、もし強盗に遭遇したら、「命よりも大切なものはない」との認識のもとで犯人を刺激しないよう留意し、急激な動作(胸ポケットに手を入れる、逃げる、大声を出す等)をしないようにしましょう。

※ 万が一、強盗に遭遇してしまった場合に落ち着いた行動がとれるよう、日頃からシミュレーションをしておくことが大切です。

2011年1月5日水曜日

イスラマバード市における銃撃事件及び外国人を狙った窃盗事件の発生に伴う注意喚起

1.1月4日(火)午後4時30分頃、イスラマバード市F-6コサール・マーケットにおいて、サルマン・タシール・パンジャブ州知事が護衛警察官に銃撃され死亡する事件が発生しました。現地警察によれば、5日現在、コサール・マーケット内の商店は全て閉店しており、マーケットへの立ち入りは警察によって禁止されています。

2.また、昨年12月28日(火)、同市F-6スーパー・マーケットにある雑貨店“ベスト・プライス”駐車場において、司法捜査官を名乗る男に呼び止められた外国人が取調べに応じ、IDカードを提示しようとした隙に財布を盗まれる事件が発生しており、また、1月3日(月)、同市F-11マーケットにある薬局“シャヒーン・ケミスト”において、外国人が買い物をしていたわずかの隙に車を盗まれる事件が発生しました。

3.現在、イスラマバード市内の外国人が利用する主要なマーケットには、警備強化のため常時警察官が配置されていますが、こうした犯罪が再発する可能性も否定できません。

4.ついては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp )、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、夕方、夜間及び混雑する時間帯(金曜日午後など)を避け、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。

(3)車から離れる際は必ず施錠するほか、財布や貴重品を外部から見えるところに保管せず、必ず自分で携行する。

(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

以上