2011年9月20日火曜日

デング熱の流行に伴う注意喚起

1.9月6日付「大使館からのお知らせ」にてお伝えしておりますが、パキスタン保健省の公式発表によれば、パンジャブ州ラホールを中心に、デング熱感染者が既に4,630名を超えており、その多くがパンジャブ州にて確認されています。
 なお、ラホールに在住されている邦人の方の感染も確認されています。

2.この感染は、イードなど休暇を利用して地方へ帰省していた者が、地方で感染し、都市部へ戻った後発症したケースが多いとされており、今後もカラチやラワルピンディーを始め、都市部での更なる感染拡大が懸念されています。

3.デング熱の致死率は1%以下と言われていますが、デング熱患者の一部は重症化して「デング出血熱」となることもありますので、十分注意が必要です。
 なお、万一、感染した可能性があると感じられた際は、早期に医師に相談し、治療を受けるよう心掛けてください。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の点にご留意ください。
(1)デング熱は「蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)」が媒介して感染します。ネッタイシマカは、日の出から日没までの昼間に活動しますので、外出される際は蚊除け対策が重要です。
(2)蚊の発生源となる溜まり水を処理し、蚊の発生を予防する(デング熱を媒介する蚊は、都市部の側溝、水たまり、植木鉢の水受け、空き缶に溜まった水でも発生するため、都会で流行することも多い病気です。)
(3)蚊取り線香等の駆除手段を用いる。
(4)外出の際は肌の露出を避け、虫除けスプレー等を使用する。
(5)感染の疑いがある場合には、速やかに病院で診察を受ける。
(6)身体の抵抗力を高めるため、栄養と睡眠を十分に摂る。

 ○参考情報:
  厚生労働省検疫所「デング熱」
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/09_dengu.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:デング熱」
   http://idsc.nih.go.jp/disease/dengue/index.html
  国立感染症研究所「デングウイルス感染症情報」
   http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm