2011年7月15日金曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:AJK議会選挙に伴う治安悪化に関する注意喚起

1 2011年7月20日(水)午前8時から午後5時までの間,カラチ市を含むシンド州及びバロチスタン州等においてAJK(アーザード・ジャンムー・カシミール)議会選挙の実施が予定されています。これに伴い,カラチ市内各地において,各政党による街頭演説や集会等の選挙運動が活発になることが予想されます。(注:本件選挙は,カラチに在住するAJK避難民がAJK議会2議席の代表を選ぶために行われるもの。これまではMQMが2議席を保持。)

2 また,14日,カラチ市内各地においてミルザ上席大臣のMQM批判発言に対する抗議活動が行われたためバスなどの公共交通や商業活動が停止した他,コランギやナジマバッド地区などで車両多数が放火されるなどの暴動が起き,少なくとも11名が死亡し,28名が負傷したと報じられています。

3 14日夜,同大臣が謝罪し,抗議を終了する呼びかけが行われたことから,15日現在市内の治安は一時的に回復していますが,上記選挙を巡って民族間・政党間抗争が再発することが予想され,演説や集会場所,投票所(市内各地95カ所)に対する暴力事案のほか,選挙結果如何によっては,再び市内全域へと暴力事案が拡大する可能性もあり得ます。

4 これらの事案に関して,日本人が直接の標的になる可能性は少ないと思われますが,事案の巻き添えに遭う可能性は十分考えられます。つきましては,邦人の皆様におかれましては,不測の事態に巻き込まれることのないよう,選挙関連の場所や施設に近づかないようにすると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き細心の注意を払って行動するようお願いいたします。