30日(日本時間)、以下のとおり、WHO(世界保険機構)のパンデミック警戒レベルがフェーズ「4」から「5」に引き上げられました。これを受け、パキスタンにおいても、30日、予防措置としてイスラマバードをはじめ、カラチ及びラホールの各空港に隔離病棟が設置された他、空港・港湾・陸路を含む全入国管理局に入国者の病状を診断するガイドラインを周知した旨保険省が発表しています。
1.WHOの発表内容
30日、WHOは緊急専門家会議を開催し、新型インフルエンザの警戒レベルをフェーズ「4」(ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認され、持続的なヒト-ヒト感染が起こっている)からフェーズ「5」(かなりの数のヒトーヒト感染があるとの証拠がある)に引き上げました。WHOは、各国政府に対し、大流行に備えた行動計画を直ちに実行するよう求めていますが、現時点でもなお渡航の制限及び国境閉鎖に関する勧告は行っていません。
2.当館としましては、引き続き状況を注視し、今後も必要に応じ関連情報を提供していく所存ですが、在留邦人の皆様におかれましては、引き続き警戒を行いつつ、正確な情報に基づいた冷静な対応を行うようお願いいたします。
なお、本1日現在、パキスタン及び周辺国において新型インフルエンザの感染が疑われる事例は報告されていませんが、新型インフルエンザは通常のインフルエンザ同様、発熱症状が出る48時間前から感染力を有しているといわれており、当館としては今からマスクの着用や手洗い、うがい、清掃と消毒(ドアノブ等人が良く触れる所)といった日常的な予防策をとることをお勧めします。
また、新型インフルエンザのウィルスは70度以上で死滅すると考えられているため、豚肉を調理する際には、十分に加熱することが必要です。
3.在留邦人の皆様におかれましては、今後とも新聞・テレビ等を通じて関連情報の入手に努めていただくとともに、事態の推移を注視していただくようお願いします。
なお、海外の感染症に関する情報は、以下のサイトより入手することが可能です。
●厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報)ホームページ
http://www.forth.go.jp/
●国立感染症研究所感染症情報センター(感染症別の詳細情報)
http://idsc.nih.go.jp/disease.html
●外務省海外安全ホームページ(感染症関連情報)
http://www.anzen.mofa.go.jp/
●外務省ホームページ(世界の医療事情)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html
以上